院長新年のごあいさつ

明けましておめでとうございます。

皆様のおかげで今年も無事に新しい年を迎えることができました。

(病院長 福島 克彦)

団塊世代の高齢化により介護や医療の問題で国の財政は厳しさを増し、日本国民の負担は増え続けています。先日国会では、「高額医療制度」の負担額が見直され、1.2万円だった負担金上限が1.4万円になり、来年の8月より実施される事になりました。今後も段階的に負担増しになるようです。こうした医療費の国民負担の見直しの背景には、増え続ける医療費高騰の事情があります。

癌の特効薬である新薬「オプシーボ」が最近、皮膚ガンや肺ガンの健康保険に認可されました。治療困難であったガン患者の命が救われ益々長生き出来るようになるのは喜ばしい事であります。しかし、このように画期的な新薬は膨大な基礎研究費により、非常に高額な薬価となります。「オプシーボ」自体も73万円で、月に300万円以上の治療費がかかるため、日本でも薬価の適正化を巡って話題になりました。またこの「夢の新薬」の臨床研究が進めば、皮膚ガンや肺ガン以外に更に保険適用が広がる可能性もあります。今後こうした新薬の登場により、医療費は更に膨れ上がり国の財政を圧迫しかねない状況なのです。

医療費の削減は国の政策だけでなく、医療する側や製造メーカーにも重く圧し掛かっていて、例えば透析器材(ダイアライザーなど)の製造メーカーも人件費の安い海外に製造拠点を移して、最低ギリギリラインにコストダウンせざるを得ない状況です。医療機関も医療サービスの質を落とさずに、後発薬品に切り替えるなどして医療費を上げない運用を迫られており、医療機関も製造メーカーも生き残りを掛けて厳しい時代となっています。

新年早々、希望のない話となりましたが、今置かれている我々の状況を悲観的に思わず、明日を肯定的に生きようと考えています。今年1年も患者様の診療にお応えできるよう、職員一丸となって今までと変わらぬ病院維持に努めて参りたいと思っております。

本年も福島病院を宜しくお願い致します。

(医)新生会 福島病院 TEL 0974-22-3321

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